ご挨拶

 2023年度秋季大会は,春季大会に続き,対面にて開催させていただくことになりました.九州での大会は,2012年度以来11年ぶりとなります.本大会は本来であれば2020年度の秋季大会で開催される予定でございましたが,準備段階で新型コロナウイルスの影響が色濃く出始めたため,3月末に中止(延期)を決断せざるを得ませんでした.今回の大会はそのリベンジとして福岡市での開催となります.

 九州の玄関口である福岡市は,ご存じのように新幹線ターミナルの博多駅を基点として,交通アクセスは抜群です.空路でお越しの際も福岡空港から地下鉄2駅で博多駅となります.今回の会場である福岡工業大学のキャンパスは,博多駅から快速電車で4駅(15分)の場所にあり,駅直結(福工大前駅)のキャンパスとなっております.お泊まりは博多駅周辺・天神界隈で福岡を満喫頂ければと存じます.

 博多湾に面したウォーターフロント都市である福岡市,海際に立つ福岡タワーからは福岡市が一望できますし,隣にある PayPay ドームは福岡ソフトバンクホークスの本拠地でもあります.なにより,九州はやすくて美味しい食材が豊富で,海の幸は格別です.中州・天神界隈での屋台も魅力ですし,焼酎,もつ鍋や博多ラーメンもお忘れなく.福岡市の隣の糸島市では,糸島産の食材にも触れて頂ければと存じます.少し足を伸ばして頂ければ,金印の発見場所で全国でも珍しい地形の陸繋島である志賀島,さらに,教育の神様である太宰府天満宮へも簡単にアクセスできます.九州ならではの列車を利用し,世界最大級のカルデラを持つ阿蘇や九重連山まで足を伸ばして頂くのもお勧めです.

 さて,今大会の学術講演会では,新しい試みをいくつか企画しております.大会初日では,学生発表会としてポスターセッションを開催します.機器展示会場を共有する形でのセッションで,そこでは機器展示企業様にもご協力賜り,優れたポスターには企業賞を出して頂くと共に,その夕方には学生たちとの交流会の中で,贈賞式を行って頂きます.これまで以上に,機器展示企業様と学生との交流を深めて頂けるものと存じます.また,機器展示会場入り口スペースを利用し,大学・高専・研究機関・公施試等の研究紹介ポスター展示も開催します.3日間の会期を通して,濃厚なふれあいが可能となっておりますので,ポスター,機器展示等,積極的にお申し込み頂ければと存じます.

 大会2日目の午後には,「プロフェッショナルセッション」を試行致します.これまでの大会では,興味がある,あるいは,近い分野のOSであっても聴講できない場合が多くございました.そこで,短時間,プロの研究者による発表を集め,パラレルセッション数を抑えた活発な議論を展開できる場として企画したものです.これまでになかった集中セッションです.活発なご議論が繰り広げられることを期待しております.そのあとの特別講演会後は,場所を移動頂き,福岡市の中心部の天神にて大会懇親会を行います.福岡のお食事,夜を楽しんで頂ければと存じます.

 学術講演会は広範な関連分野の最新成果・動向を会員間で共有できる大変有意義な機会でございます.「令和のふるさと」をキャッチフレーズに,人的交流が復活した本大会で,精密工学とその関連分野も含めて活発な議論を展開して頂くことを期待いたしまして,皆様のご参加を実行委員会一同,心よりお待ち申し上げております.

2023年度秋季大会実行委員会 委員長  黒河 周平

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